JEN CITY

Case1:バスルームにて

その日、私はバイトを終え、夜遅くに帰宅した。
まだ始めたばかりの仕事で、ひどく疲れていた。
そんな体を癒すべく、お風呂に入る。
湯は冷めてぬるかったが気持ちよい。
はぁ、、、

ほっとしていたその時である。
私の目に飛び込んできたものは!?

一瞬、我が目を疑った。
こ、こ、これは一体!?
きっと疲れているせいに違いない!
目を閉じて、ゆっくりもう一度見てみる。

「カビ取りジェン・・・ジェンが密着・・・」

あぁ、やっぱりこうしか見えない。
私は病気なのだろうか?
しかし、いつか小耳にはさんだことがあったっけなぁ。

JEN CITY、、、

はっ! もしかして、
これがその「JEN CITY」なのだろうか!?
思わぬ遭遇に鼓動は高鳴り、しばし呆然とする。

翌朝、再び私の目に「JEN CITY」の姿が見えることはなかった。

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